掲載日: 2013年4月6日 1:49
ここは兵庫県神戸市長田区 時は2010年2月28日
no. 022810 "Tetsujin 28" and A Moon Trail, Kobe, 2010, ©光プロ
公には初公開となります。 震災復興プロジェクトの主旨で企画されたモニュメント。残念ですが現地については震災前の様子も直後も海外に居たために詳しくはなく当時モニュメント巡礼目的で訪れました。2010年撮影当時は実物大ブームの中の一つとして月の光跡と一緒に収める事とモニュメントの主旨の両立を目指して撮影していました。
さて、現在の今に思うのはモニュメントは過去も現在も後世に何かを伝える目的があっての存在であるということ。日本の歴史上の流れにおいて代表的なのはおそらく社がその役割をはたしているはずなのですがどう思いましょうか。
古家 万
|
|
掲載日: 2013年3月23日 1:56
今、東京の桜の見頃を迎えていますね。 今回はこちら 時は2008年4月22日。標高1200m辺り。
 no. 042208 A Wild Cherry Tree, Japan, 2008
関東の平地の桜のピークは今ですが桜の観賞は実はその後が結構大切。高地に移動、さらに緯度をずらせば2度、3度と楽しむことも出来る。おそらくこれこそ桜と日本を感じる醍醐味なのではないかと。(近年思います)
これは都会と人の手から離れた山桜。ソメイヨシノとはまた違った環境に生まれ育つ対照的な様子をこの構図にて。
古家 万
|
|
掲載日: 2013年3月16日 1:57
時は2009年4月2日。 東京千鳥ケ淵。
 no. 040209-1 Cherry Blossoms, Tokyo, Japan, 2009
時と共に撮影したものは自分の中で変化し続ける。 当時はただ、ただ、綺麗さをどう捉えるかしか頭にありませんでした。 日本と桜の関係は背景を読む事で光景にはまた違った意味合があることを確認しつつあります。
古家 万
|
|
掲載日: 2013年3月9日 6:47
岩手県宮古市とそれより北へ。 海岸線のとあるキャンプ場。 ここも津波の跡があるもののどちらかというと自然体でそのものが残っている。
no. 110112-2 The Sink and Faucet, Iwate, Japan, 2012
こちらはキャンプ場の炊事場のシンクを真上から捉えたもの。 シンクには土砂が溜まりそこに藻類が生えている。震災から1年半、街から離れた手つかずの所ではこうした一つの創世を見ることもある。 ところで画面右上から生えているのは炊事場の蛇口ですが蛇口ごと90度近く右にひねられている状態。ここには4つの蛇口がありましたがどれも同じ方向へねじれていました。周りの状況からもおそらく海から押し寄せた水の勢いでこのようになったと思われます。 少し信じがたいのは津波によりガードレールはもちろん水の抵抗の少ないパイプ状の手すりみたいなものも飴のように曲がっているのを目の当たりにしたこと。もちろん流れてきたガレキに押され変形したりしたのだと想像は出来ますが蛇口のように小さく比較的抵抗の少ない物もこのようになるのは少し不自然に思ったり。
no. 103112-3 The Seawall, Iwate, Japan, 2012
ここからは私の推測。 津波はただ強烈な水の流れではなく海岸線で土砂と混ざることで粘性を増す物体に変化するのではないだろうか。でなければこれ程様々な物が不可思議な変形をするものだろうかと。 第一波の津波とそれ以降またそれぞれの海岸地盤の性質等一概には言えないところが難しいところ。ただ津波の水は普段考える特性の水ではないことは言えるのではないだろうか。
古家 万
|
|
掲載日: 2013年3月2日 1:50
ここは宮城県牡鹿郡女川町 時は2012年10月30日
no. 103012-2 A Fall Building struck by tsunami, Onagawa, Japan, 2012
no. 103012-3 The Bottom of The Building struck by tsunami, Onagawa, Japan, 2012
もうすぐ東日本大震災から2年が経ちます。阪神淡路大震災の時は私はアメリカに居たので現地に駆けつける事は出来なかった。でもその地でノースリッジ地震を 経験しました。そして今震災な訳ですがこういう経験を他人事とは思わずに未来に 向けてシェアしてゆけたら、ゆくべきと思います。
古家 万
|
|