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ある域から.5-3

ある域から5のシリーズでは画面にも音楽的構成要素を取り入れる考え方。
書にも見られるこの表現法を採用する。

       no. 102307   Kegon Falls and A Moon Trail, 2007

              例えば上記作品は、
    
          すー。(止め)。 さー(自然に薄れ)
      
               で構成される。


                こちらでは

      no. 071608   Seascape and A Moon Trail, 2008

               
        すー。(止め)。 とトト、 トと(拍子)

           
           画面にも音楽的構成要素を。

               
               古家 万

ある域から.5-2

それでは今回はこちら
















Lake Isabella, CA, 2000

何かといいますと





左手からクローズアップしていきますと…










                               
           , and






アメリカ、カリフォルニア州、カーンリヴァー(Kern river)の水域を撮影に行った時のもの。川をさかのぼって行くとLake Isabellaに遭遇。またもカメラを組み立ててしばし撮影。何を行っているのかといいますと前回5-1と同様に画面上の構成物の間(ま)の表現。音にしますとここではトトトト、トトート、ト。

つづく

古家 万










ある域から.5-1

今回はこちら














Untitled, 2000


何かといいますと


…まだよく見えないのでズームアップしますと



左手から






            そして、







お馴染みの鉄分を多く含んだ赤茶けた大地。でもここはオーストラリア…ではなくアメリカのアリゾナ州グランドキャニオンへの続く道。
道から見た目上、木の生えている間隔が気になったのでカメラを組み立ててしばし撮影。

つづく

古家 万





ある域からの.4-2

前回は私の観る日本独自の古代の世界観でした。
今回はその現代篇です。
















no. 090811   Untitled, 2011

工業タンクに顔…。祀られて…?
Oh! Japanese〜♪

双方に共通するものは何なのか。繊細さ、ある意味ユーモアであり厳格でもある。”日本らしさ”は海外に十分に通用しますが当の日本人がそれをまだまだ理解し得ていないのは残念だとも思うのです。

新旧並べてみました。

no. 101610-1(左図) 
no. 090811(右図)

古家 万

ある域からの.4-1

”ある域からの" 第4回は私の観る古代と現代に通ずる日本独自の世界観をお届けいたします。
まずはこちら














no. 101610-1   Bentenjima and A Moon Trail, 2010






no. 101610-1   Bentenjima and A Moon Trail, 2010, Detail






島根県出雲大社近く稲佐の浜(いなさのはま)に置かれた?弁天島です。
鳥居とお社そして松が見られます。自然崇拝、どこにでも宿る八百万の神のごとく日本各地にこのような光景が見受けられます。本来どのような意味で祀(まつ)られているのかは各地により違うと思いますが、とても日本らしい光景だと思います。ジオラマのような、盆栽のような。
今回は”日本らしさ”、特にこれがカギとなるのですが。
海外の方はこれを見て思うでしょう。なぜに岩山にこれらを置くのか祀るのかと。

つづく
古家 万

ある域からの.3-3

時は前回撮影終了時から次の数時間。















no. 110911-3   Ippon Matsu within the Moonlight, 2011

前回が太陽光の残り灯と月明かりの混合光で露光されたのに対し今回は月明かりのみで露光されています。天空から差す光は月の光。月は画面外、右上方に
移動中。
本来あまり希望しない光の差し込みが起きてしまいました。が、今このようにして見ますと偶然とはいえ松に光が差しているようにも見えるわけで。

古家 万



ある域からの.3-2

今回は先週取材した中から。















no. 110911-2   Ippon Matsu and A Moon Trail, 2011

日が落ちてから辺りが急激に暗くなり始める手前ぎりぎりで撮影開始。
5月に初めて現地を訪れてから6ヶ月が経ちました。とてもくやしい気持ちになるのですが何故なのでしょう。

つづく
古家 万

ある域からの.3-1

風景作品を撮影していると自然があらゆる条件で創り上げた所と人間があらゆる手段を使って作り上げた所、そしてそれらの融合した所に大まかにではあるが分類出来る。

3月の震災以降色々考えさせられた。おそらく津波などの正体ががわかりはじめない前、情報などの少ない時代では場所によっては明くる朝いつの間にか消失した場所もあったのかもしれない。




















no. 110709   Bentenjima and A Moon Trail, 2009

先人が付けたであろう地名にはかなりのエピソードが含まれているに違いない。今回取り上げたのは福島県波立薬師(はったちやくし)の弁天島である。
時は2009年。ロケハン当時現場においてとても強い風が吹いており海面がへの字に波立っていたのを憶えている。地域によってはそういう風情が特色となり地名となることがある。当時、海からの季節風の強い、だから波立薬師かと勝手に解釈していた。しかし今でも思い出すのは震災当日ニュース映像で見た現地近くの海の異様なうねりの様子と海岸線に波が高々と激突する映像だ。そう、先人の云う
波立とはことだったのである。、、、おそらく。当日、頭の中で撮影当時とニュース映像で見る状況を何回も照らし合わせていたし今でもこうして思い出している。

サイト上で最近の様子を知る事が出来たが幸いにも境内は無事なようである。
必ずしもそうとは言えないが各々の地名について考えてみると何かの手掛かりになるかもしれない。震災以来ずっと思うのは映画ジョーズのお話の構図が今の状況に酷似しているということ。ロイ・シャイダー良かったな。

つづく
古家 万






ある域からの.2-2

前回からの続きです。何気ない場所、風景のからのとても個人的な作品です。
下に記したのは画面上のオブジェクトの点とそのラインを結んだ様子です。
















図1   connecting positionings and lines
















no. 030310   from the series of de-ku-wa-su, 2010

作品にもよりますがあえて示しますとこのようになります。

古家 万


ある域からの.2-1

今回は日常をとらえた作品です。
やはりこれも撮影行脚中に出くわすのですがこれこそ出くわす風景そのものかも知れません。今回の現場は西伊豆です。
















no. 030310   from the series of de-ku-wa-su, 2010

何と言いましょうかふと目に入ってしまったら最後、構図を整えて撮影してみたくなる風景が時々現れます。説明しようと思えば微妙さ加減を幾らでも語ることが出来る、そんな作品です。絵画ではスティルライフ、静物画というジャンルがあるのですがそれに近いのかもしれません。時々道を外れて無性に撮りたくなるのです。

つづく
古家 万